家族がいても大丈夫!自宅でゲームVCを快適に使う方法
家族がいても大丈夫!自宅でゲームVCを快適に使う方法
ゲームをもっと楽しむためにボイスチャット(VC)を始めたいけれど、「自宅だと周りの音が気になる」「家族の声が入ってしまわないか心配」「自分のゲーム音が相手に聞こえてしまうかも」といった不安を感じている初心者の方は多いのではないでしょうか。
VCは、一緒にゲームを遊ぶ仲間と声で直接話せる便利なツールです。しかし、生活音や家族の声が入ってしまうと、相手に迷惑をかけてしまうのではないかとためらってしまうかもしれません。
この記事では、自宅の環境でも周りの音を気にせず、快適にゲームVCを楽しむための具体的な方法を分かりやすく解説します。特別な防音工事などは必要ありません。ちょっとした工夫で、きっと解決できます。
なぜ自宅の音がVC相手に聞こえてしまうのでしょうか?
VCで使うマイクは、あなたの声だけでなく、周りの音も拾ってしまう性質があります。特に、一般的なPCに内蔵されているマイクや安価なヘッドセットのマイクは、音を広範囲から拾いやすい傾向があります。
そのため、ゲーム中のキーボードの音、マウスのクリック音、部屋の外を通る車の音、そしてもちろん家族の話し声なども、VC相手に聞こえてしまう可能性があるのです。
では、どうすればこれらの音を抑え、自分の声だけを相手に届けられるようになるのでしょうか。いくつかの対策を組み合わせて行うのが効果的です。
対策その1:機材選びで周りの音をカットする
VCで使う機材、特にヘッドセットやマイクの種類を選ぶことで、入ってしまう周りの音を減らすことができます。
ヘッドセットを選ぶなら「密閉型」を検討しましょう
ヘッドセットには、耳を覆う部分が「開放型」と「密閉型」があります。
- 開放型: 音が外に漏れやすく、周りの音も聞こえやすい。長時間の使用でも疲れにくいメリットがあります。
- 密閉型: 耳をしっかりと覆い、音漏れが少なく、外の音も聞こえにくい。VC中にゲーム音や相手の声に集中しやすくなります。
自宅で周りの音が気になる場合は、密閉型のヘッドセットを選ぶことで、自分の耳に入る外の音を減らし、ゲーム音やVCの音声に集中しやすくなります。これにより、無駄に大きな声を出したり、ゲーム音量を上げすぎたりするのを防ぐ効果も期待できます。
マイクの性能にも注目しましょう
ヘッドセットに付いているマイクや、独立したマイクを選ぶ際には、マイクの「指向性」や「ノイズキャンセリング機能」を確認すると良いでしょう。
- マイクの指向性: どの方向の音をよく拾うかを示す性質です。
- 単一指向性マイク: マイクの正面(口元など)の音を最もよく拾い、後ろや横からの音は拾いにくい性質があります。口元にマイクを正しくセットすることで、周りの音を拾いにくく、自分の声だけをクリアに伝えやすくなります。
- 無指向性マイク: 全方向の音を均等に拾います。会議など複数人で使うには便利ですが、個人のゲームVCでは周りの音を拾いすぎる可能性があります。
- ノイズキャンセリングマイク: 周囲の騒音(エアコンの音、キーボード音など)をマイク側で低減してくれる機能を持ったマイクです。製品によって性能は異なりますが、これも自宅環境でのVCにおいて有効な機能です。
予算に余裕があれば、単一指向性でノイズキャンセリング機能付きのマイクやヘッドセットを選ぶことを検討してみましょう。
対策その2:VCソフトの設定を活用する
多くのボイスチャットソフト(Discordなど)には、周りの音を軽減するための便利な機能が付いています。これらの設定を適切に利用することが非常に重要です。
ノイズ抑制機能を使う
VCソフトには「ノイズ抑制」または「ノイズキャンセリング」と呼ばれる機能があります。これは、マイクが拾った音の中から、人の声以外のノイズ(キーボード音、環境音など)を自動的に判別して小さくしたり、除去したりする機能です。
この機能をオンにすることで、マイクの性能だけでは拾ってしまう周りの音を、ソフト側で効果的に減らすことができます。
設定方法はVCソフトによって異なりますが、多くの場合、「音声設定」や「ボイス設定」といった項目の中にあります。
例:Discordの場合(一般的な手順) 1. Discordの画面左下にある歯車アイコン(ユーザー設定)をクリックします。 2. 設定メニューの中から「音声・ビデオ」を選択します。 3. 「入力感度」や「入力モード」の設定の下あたりに、「ノイズ抑制」またはそれに類する項目があります。 4. この機能をオンに設定します。いくつかのレベルやモードを選べる場合もありますので、ご自身の環境に合わせて試してみてください。
より詳細な設定方法については、VCソフトごとの公式ヘルプや、本サイトの他の記事(例:「【超初心者向け】ゲームVCで聞き取りやすく話すには?ノイズ抑制・エコー対策設定」など)も参考にしてください。
入力感度を調整する(プッシュトゥトークを使うのがおすすめ)
マイクが音声を拾い始める音量のしきい値を「入力感度」といいます。この設定を調整することで、小さな周りの音を拾わないようにすることができます。
しかし、入力感度の調整は少し難しく、設定によっては自分の声も途切れてしまうことがあります。
そこでおすすめしたいのが、「プッシュトゥトーク(PTT)」という機能です。
PTTは、設定した特定のキー(例: CapsLockキーなど)を押している間だけマイクがオンになり、キーを離すとオフになる機能です。
PTTを使えば、話したいときだけキーを押してマイクをオンにできるため、普段はマイクがオフになっており、生活音や家族の声がVC相手に聞こえる心配がなくなります。
自宅でVCを使う際には、このPTT機能を使うのが最も簡単で効果的な周りの音対策の一つと言えます。
PTTの設定方法についても、VCソフトの「音声設定」の中にあります。詳しくは本サイトの関連する記事(例:「ゲームVCで使う音量・ミュート・PTTの設定方法をやさしく解説【超初心者向け】」など)をご覧ください。
対策その3:部屋の環境を少し工夫する
機材やソフトの設定だけでなく、物理的な環境を少し変えることでも効果があります。
- 部屋のドアを閉める: 当たり前のことですが、部屋の外からの音を防ぐ最も簡単な方法です。
- 換気扇やエアコンを一時的に止める: これらの機器の音もマイクは拾います。短時間VCをする場合などは、一時的に止めることを検討しても良いでしょう。
- マイクの位置を工夫する:
- 周りの騒音源(窓の外、別の部屋など)からマイクを遠ざけるように席を調整しましょう。
- スピーカーからゲーム音を出している場合は、マイクがスピーカーからの音を拾わないように、マイクの向きを調整するか、マイクとスピーカーの距離を離してください。可能であれば、ゲーム音はヘッドホンやヘッドセットで聞くのが最も効果的です。
- マイクと口元の距離を適切に保つことも大切です。マイクが口元から離れすぎていると、自分の声を大きくするためにマイク感度を上げる必要があり、結果的に周りの音も拾いやすくなります。
大掛かりな防音工事は必要ありません。今いる部屋で、少し席を移動したり、ドアを閉めたりするだけでも違いを感じられることがあります。
対策その4:声の出し方や話し方を工夫する
最後に、ご自身の話し方や声の出し方でも、周りの音への影響を減らすことができます。
- 落ち着いたトーンで話す: 必要以上に大声で話す必要はありません。マイクと口元の距離が適切であれば、落ち着いたトーンの声でも十分に相手に届きます。
- マイクと口元の距離を一定に保つ: マイクが口元から離れたり近づいたりすると、声の大きさが不安定になり、聞き取りにくくなることがあります。ヘッドセット一体型のマイクなど、位置が固定しやすいものを使うと安定します。
- PTT(プッシュトゥトーク)を積極的に使う: 対策その2でも触れましたが、話すときだけマイクをオンにするPTTを使えば、自分が話していない間の生活音や家族の声を完全にシャットアウトできます。
これらの工夫を組み合わせることで、自宅という環境でも周りの音を気にすることなく、スムーズにVCで会話を楽しめるようになります。
まとめ
自宅でのゲームVC利用に不安を感じている初心者の方へ、周りの音対策として以下の方法をご紹介しました。
- 機材選び: 密閉型ヘッドセットや単一指向性・ノイズキャンセリング付きのマイクを検討する。
- VCソフト設定: ノイズ抑制機能を活用し、特にPTT(プッシュトゥトーク)を使う習慣をつける。
- 部屋の環境: ドアを閉める、騒音源からマイクを遠ざける、マイクの位置を工夫する。
- 話し方: 落ち着いたトーンで話し、マイクとの距離を適切に保つ。PTTを活用する。
これらの対策を一つずつ試してみてください。きっと、周りの音を気にせず、VCでのゲームプレイがもっと快適で楽しいものになるはずです。
VCは、ゲーム仲間とのコミュニケーションを深める素晴らしい手段です。周りの音の心配を乗り越えて、ぜひVCのあるゲームライフを楽しんでください。応援しています。