【超初心者向け】ゲームVCの音声トラブル!聞こえない・ノイズを解決する方法
ゲームをより楽しむために、他のプレイヤーとボイスチャット(VC)を使いたいと考えている方もいらっしゃるでしょう。しかし、いざ使ってみると「自分の声が相手に聞こえない」「相手の声が聞こえない」「なんか変なノイズが入る」といった音声のトラブルに遭遇することは少なくありません。
特に、ゲーム関連の設定にまだ慣れていない初心者の方にとっては、何が原因で、どうすれば解決できるのか分からず、戸惑ってしまうこともあるかと思います。
この記事では、ゲームVCでよくある音声トラブルの原因と、ご自身で解決できる基本的な方法を、初心者の方にも分かりやすく解説します。
VCでの音声トラブルは、決して難しい原因ばかりではありません。一緒に一つずつ確認していきましょう。
なぜ音声トラブルが起きるのでしょうか?
VCの音声は、いくつかの要素が連動して成り立っています。 1. マイク:あなたの声を集める機材です。 2. あなたのPCやゲーム機:マイクからの音声を処理し、VCソフトに送ります。 3. VCソフト:音声データをインターネット経由で相手に送受信します。 4. 相手のPCやゲーム機:受け取った音声データを処理します。 5. スピーカーやヘッドホン:相手の音声を出力する機材です。
この連鎖のどこかに問題があると、音声トラブルが発生します。考えられる原因は、主に以下の三つに分けられます。
- 機材の問題:マイクやヘッドホン/スピーカーが正しく接続されていない、故障しているなど。
- PCやゲーム機の設定問題:OS(Windowsなど)のサウンド設定で、VCに使いたいマイクやスピーカーが選ばれていない、音量が小さすぎる/大きすぎる、ミュートになっているなど。
- VCソフトの設定問題:VCソフト内で使うマイクやスピーカーが間違っている、音量が適切でない、ミュート機能がオンになっている、ノイズ抑制などの設定が影響しているなど。
これらの原因を踏まえて、具体的なトラブルごとの解決策を見ていきましょう。
よくある音声トラブル別の解決策
トラブル1:自分の声が相手に全く聞こえない、あるいは小さすぎる
相手にあなたの声が届いていない場合のチェックポイントです。
ステップ1:マイクの接続を確認する
まずは物理的な確認です。 * 使いたいマイク(ヘッドセットのマイクも含みます)が、PCやゲーム機の正しい差込口にしっかりと接続されているか確認してください。USB接続の場合は別のUSBポートを試してみるのも良いでしょう。 * マイクにミュートボタンやスイッチがある場合、それがオフ(ミュート解除)になっているか確認してください。ヘッドセットのコードの途中や、マイク本体についていることが多いです。
ステップ2:PC/ゲーム機のサウンド設定を確認する
OSレベルでマイクが正しく認識され、有効になっているかを確認します。ここではPC(Windows)を例に説明します。 * Windowsのスタートボタンを右クリックし、「システム」を選び、「サウンド」設定を開きます。 * 「入力」セクションで、「入力デバイスを選択してください」のドロップダウンリストから、あなたが使いたいマイクが選ばれているか確認してください。 * 選ばれているマイクの下にある「入力レベル」を見ながらマイクに話しかけてみてください。レベルメーターが反応すれば、OSはマイクからの音声を受け取っています。反応がない場合は、マイクの接続や故障が考えられます。 * 入力デバイスの音量(「入力レベル」の下あたりにあることが多いです)が小さすぎないか確認してください。
ステップ3:VCソフトのマイク設定を確認する
VCソフト内で、どのマイクを使うか、音量はどのくらいにするかを設定します。VCソフトによって設定画面の場所は異なりますが、「設定」や「オーディオ」「ボイスチャット」といった項目を探してみてください。 * 「入力デバイス」(Input Device)または「マイク」の項目で、PC/ゲーム機で設定したのと同じ、使いたいマイクが選ばれているか確認してください。 * 「入力音量」(Input Volume)または「マイク音量」のスライダーを調整し、相手に聞こえる声の大きさを調整します。少し大きめに設定してから、テストで確認するのがおすすめです。 * 「音声入力モード」が「プッシュトゥトーク(PTT)」になっていて、そのボタンを押していないために声が入らない、という可能性もあります。「自動検出(音声認識)」などに変更してみるか、PTTを使う場合は設定したボタンを押しながら話しているか確認してください。
トラブル2:相手の声が全く聞こえない、あるいは小さすぎる/大きすぎる
相手の声があなたに届いていない場合のチェックポイントです。
ステップ1:スピーカー/ヘッドホンの接続を確認する
- 使いたいスピーカーやヘッドホンが、PCやゲーム機の正しい差込口にしっかりと接続されているか確認してください。
- スピーカーやヘッドホン本体、あるいはコードの途中にある音量調整ツマミやボタンが、小さすぎないか確認してください。ミュートボタンがある場合はオフになっているか確認します。
ステップ2:PC/ゲーム機のサウンド設定を確認する
OSレベルで音声出力先が正しく選ばれているかを確認します。PC(Windows)の例です。 * Windowsの「サウンド」設定を開きます。 * 「出力」セクションで、「出力デバイスを選択してください」のドロップダウンリストから、あなたが使いたいスピーカーやヘッドホンが選ばれているか確認してください。 * 選ばれているデバイスの下にある「出力レベル」やマスター音量スライダーが小さすぎないか確認してください。OS全体の音量がミュートになっていないかも確認します。
ステップ3:VCソフトのスピーカー設定を確認する
VCソフト内で、どこから音声を出力するか、音量はどのくらいにするかを設定します。「設定」や「オーディオ」「ボイスチャット」などの項目を探してください。 * 「出力デバイス」(Output Device)または「スピーカー」「ヘッドホン」の項目で、PC/ゲーム機で設定したのと同じ、使いたい出力デバイスが選ばれているか確認してください。 * 「出力音量」(Output Volume)または「スピーカー音量」のスライダーを調整し、相手の声が聞こえる大きさを調整します。
トラブル3:ゲーム音や周囲の雑音、自分の呼吸音など、意図しないノイズが入る
あなたのマイクが、声以外の音を拾ってしまっている場合です。
ステップ1:マイクの物理的な確認と環境の調整
- マイクが口元に近すぎる、あるいは遠すぎる、といった位置の問題がないか確認してください。適切なマイクとの距離は、マイクの種類によって異なりますが、一般的には口から数センチ程度が目安です。
- マイクの近くに、エアコンの音や扇風機の音、キーボードの打鍵音など、継続的に音を出しているものがないか確認し、可能であれば遠ざけるか、マイクの位置を調整してください。
- マイクの種類によっては、机に置いたマイクが机の振動を拾ってしまうことがあります。
ステップ2:VCソフトのノイズ抑制・感度設定
多くのVCソフトには、ノイズを減らすための機能や、マイクが音声を拾い始める感度を調整する機能があります。 * ノイズ抑制(Noise Suppression):この機能をオンにすると、エアコンの音やキーボード音などの定常的なノイズを自動で低減してくれます。多くのVCソフトに搭載されていますので、試してみてください。ただし、設定を強くしすぎると声も不自然になることがあります。 * マイク感度(Input Sensitivity):音声認識(自動検出)モードを使っている場合、「この音量以上の音を拾う」というしきい値を設定できます。しきい値を上げる(バーを右に動かすなど)と、小さな物音は拾わなくなりますが、声も小さく話すと拾われにくくなります。テストしながら調整が必要です。プッシュトゥトーク(PTT)を使えば、基本的にボタンを押している間しか音声を拾わないため、ノイズの問題は起こりにくいです。
ステップ3:PC/ゲーム機のマイク設定
PCのOS設定でもマイクの感度やノイズ関連の設定ができる場合があります。 * Windowsのサウンド設定で、使っているマイクのプロパティを開き、「レベル」タブでマイクブーストがかかっていないか確認してください。マイクブーストは音量を大きくしますが、同時にノイズも大きく拾ってしまうことがあります。必要なければオフにするか、最小限に留めましょう。 * サウンド設定の「入力」セクションにある「デバイスのプロパティ」または「追加のデバイスプロパティ」から、ノイズ抑制やエコーキャンセルといった設定項目が見つかる場合があります。
トラブル解決の強い味方:テスト通話
設定を変更したら、実際に相手とVCを繋いで声が聞こえるか、ノイズはどうかなどを確認するのが一番確実です。VCソフトによっては、一人でマイクやスピーカーのテストができる機能が用意されています。「マイクテスト」「オーディオテスト」のような名前の項目を探してみてください。
テスト機能がない場合や、より実践的に確認したい場合は、ゲームを始める前にフレンドと短い通話をして、お互いの声がクリアに聞こえているか確認することをおすすめします。
まとめ
ゲームVCでの音声トラブルは、設定の確認や機材の基本的なチェックで解決できることがほとんどです。焦らず、一つずつ確認していくことが大切です。
この記事で解説したチェックポイントを順番に試してみてください。多くのVCソフトには、音声設定に関する詳細なヘルプドキュメントも用意されていますので、そちらも参考にしてみると良いでしょう。
VCを快適に利用して、ゲームをもっと楽しんでください。