【超初心者向け】ゲーミングマイクが無くてもOK!今あるものでゲームVCを試す方法
ゲーミングマイクが無くてもゲームVCは試せます!
「ゲームでボイスチャット(VC)をしてみたいけど、専用のゲーミングマイクやヘッドセットを持っていないし、買うのはちょっとハードルが高いな…」と感じていませんか?
実は、新しく機材を購入しなくても、今お持ちのパソコンやスマートフォンで使っているイヤホンなど、身近なものでゲームVCを試すことができる場合があります。
この記事では、ゲーミング機材がなくてもゲームVCを始めるための方法と、それぞれの機材を使う上でのポイントを分かりやすく解説します。まずは手軽にVCの世界に触れてみましょう!
なぜ「今あるもの」でVCを試すのがおすすめなの?
専用機材を買う前に「今あるもの」でVCを試すことには、いくつかメリットがあります。
- 手軽に始められる: 新しい機材を選ぶ手間や購入費用がかかりません。思い立ったらすぐに試せます。
- VCの雰囲気を知れる: 実際にVCを体験することで、どんなものか、自分に合っているかなどを確認できます。
- 必要な機材を見極められる: 試してみて「もっと音質を良くしたい」「もっと快適に使いたい」と感じたら、その時に初めて自分に合った機材を選ぶことができます。
ゲームVCに使える「今あるもの」は?
お手元に以下のものはありませんか? これらがゲームVCで音声の入力(マイク)や出力(スピーカー/ヘッドホン)として使える可能性があります。
- パソコンに内蔵されたマイクとスピーカー
- スマートフォンに付属していたイヤホンマイク
- ウェブカメラに内蔵されたマイク
- 普段使っているヘッドホンやイヤホン(マイク無し)
これらの組み合わせでVCを試すことができます。ただし、それぞれに使いやすさや音質の違いがあります。
「今あるもの」をVCに使う場合のポイント
それぞれの機材をVCに使う場合の接続や注意点を見ていきましょう。
パソコンに内蔵されたマイクとスピーカーを使う
多くのノートパソコンには、画面の周りなどにマイクとスピーカーが内蔵されています。デスクトップパソコンでも、モニターに内蔵されている場合があります。
- 接続: 特別な接続は不要です。PCに最初から備わっています。
- 使い方: VCソフトの設定で、音声入力(マイク)と音声出力(スピーカー)に「内蔵マイク」「内蔵スピーカー」のような名前が表示されるので、それを選択します。(設定方法はVCソフトによって異なりますが、後述します)
- 注意点:
- マイクがキーボードの近くにあることが多く、タイピング音を拾いやすいです。
- スピーカーから出たゲーム音や相手の声をマイクが拾ってしまい、「ハウリング」と呼ばれる不快な音が発生したり、相手に自分のゲーム音が丸聞こえになったりしやすいです。
- マイクやスピーカーの位置は固定されているため、調整が難しいです。
- 音質があまり良くない場合が多いです。
まずは「VCってどんな感じかな?」と試すには手軽な方法ですが、本格的にVCをするにはあまり向いていません。
スマートフォン用のイヤホンマイクを使う
スマートフォンに付属していたり、別途購入したイヤホンマイクも、パソコンに接続してVCに使える場合があります。
- 接続:
- イヤホンの先に「4極」と呼ばれる1本のプラグが付いているタイプは、マイクとイヤホンが一体になっています。パソコン側に「4極」に対応したヘッドセット端子があれば、そこにそのまま接続できます。
- パソコン側にマイク端子(ピンク色)とヘッドホン端子(緑色)が分かれている場合は、「4極to3極変換ケーブル」というものが必要になることがあります。(家電量販店やオンラインで購入できます)
- USB接続のイヤホンマイクもあります。これはパソコンのUSB端子に接続すれば使えます。
- 使い方: パソコンに接続すると、OS(Windowsなど)やVCソフトがそれを音声デバイスとして認識します。VCソフトの設定で、そのイヤホンマイクを音声入力と音声出力に選択します。
- 注意点:
- パソコン側の端子の種類とイヤホンマイクのプラグの種類が合わないと、そのままでは使えません。(変換ケーブルで対応できる場合もあります)
- スマートフォン向けに作られているため、パソコンに接続した時の音質やマイクの性能が、本来の力を発揮できない場合もあります。
- マイクが口元から離れてしまうと、相手に声が聞き取りづらくなります。マイクの位置を調整できるタイプがVC向きです。
PC内蔵よりも音質は良い傾向があり、イヤホンを使うためハウリングも起こりにくいので、内蔵よりおすすめです。
ウェブカメラに内蔵されたマイクを使う
外付けのウェブカメラを持っている場合、そのカメラにマイクが内蔵されていることがあります。
- 接続: ウェブカメラをPCに接続するだけでOKです。(通常はUSB接続)
- 使い方: VCソフトの設定で、音声入力(マイク)にそのウェブカメラの名前を選択します。音声出力(スピーカー/ヘッドホン)は、別のデバイス(PC内蔵スピーカーやイヤホンなど)を選択します。
- 注意点:
- ウェブカメラは通常、PCのモニターの上に置くなど、顔から少し離れた場所に設置することが多いです。そのため、声を拾いにくかったり、部屋の環境音を拾いやすかったりします。
- VC中は基本的にゲーム画面を見ているため、カメラの方向を意識しないと、マイクに対して適切な向きで話せないことがあります。
- マイクの性能はウェブカメラによって大きく異なります。
基本的にはVC専用ではなく、あくまで内蔵マイクとして使える、という位置づけです。
普段使っているヘッドホンやイヤホン(マイク無し)を使う
マイクは付いていないけれど、音を聞くためのヘッドホンやイヤホンは持っている、という場合。
- 接続: パソコンのヘッドホン端子(緑色)に接続します。USB接続のヘッドホンもあります。
- 使い方: VCソフトの設定で、音声出力(スピーカー/ヘッドホン)にそのヘッドホン/イヤホンを選択します。ただし、これだけではマイクが無いので声は送れません。
- 注意点: 音声出力はこれでOKですが、別に音声入力(マイク)を用意する必要があります。PC内蔵マイクやウェブカメラのマイクなど、別のマイクと組み合わせて使うことになります。
この組み合わせの場合、相手の声やゲーム音はヘッドホンでしっかり聞けるため、ハウリングを防ぎつつ、内蔵マイクなどで自分の声を拾う形になります。音質にこだわる場合は、別途マイクを用意することを検討しましょう。
VCソフトで「今あるもの」を設定する方法(Discordを例に)
多くのVCソフトでは、どのマイク(音声入力)とどのスピーカー/ヘッドホン(音声出力)を使うかを選ぶことができます。ここでは、よく使われるVCソフト「Discord」を例に、基本的な設定場所をご案内します。
- Discordを起動する:
- 画面左下にある歯車マーク(ユーザー設定)をクリックする:
- 設定メニューの中から「音声・ビデオ」をクリックする:
- 「音声設定」の項目を探す: ここに「入力デバイス」と「出力デバイス」という項目があります。
- 「入力デバイス」で使いたいマイクを選ぶ: プルダウンメニューをクリックすると、パソコンが認識しているマイクの一覧が表示されます。PC内蔵マイク、接続したイヤホンマイク、ウェブカメラのマイクなどが表示されるので、使いたいものを選びます。
- 「出力デバイス」で使いたいスピーカー/ヘッドホンを選ぶ: こちらもプルダウンメニューから、使いたいスピーカーやヘッドホンを選びます。PC内蔵スピーカー、接続したイヤホン/ヘッドホンなどが表示されます。
他のVCソフトでも、「音声設定」や「オーディオ設定」といった項目の中に、入力デバイスと出力デバイスを選ぶ場所があるのが一般的です。
もし、接続したはずの機材が一覧に表示されない場合は、まずWindowsなどPC側のサウンド設定で認識されているか確認が必要です。(これについては別の記事で詳しく解説しています)
最後に:まずは試してみることが大切
ゲーミング専用の機材がなくても、今お持ちのPCや身近なイヤホンマイクなどで、気軽にゲームVCを試すことは十分に可能です。
まずは手持ちの機材でVCを体験してみて、「これでも十分楽しめるな」と感じるかもしれませんし、「やっぱりもっとクリアな音で話したい/聞きたいから、専用の機材を検討してみよう」という目標ができるかもしれません。
この記事を参考に、ぜひ第一歩を踏み出してみてください。