新しいPC・アップデート後のWindowsでゲームVCをまた使うには?再設定をやさしく解説【超初心者向け】
新しいPCに買い替えたり、使っているWindowsが大きくアップデートされたりすると、ゲームを快適に遊ぶための設定がリセットされてしまったり、これまでと違う設定が必要になったりすることがあります。
特に、他のプレイヤーと声でコミュニケーションをとる「ゲームボイスチャット(VC)」の設定は、「前は聞こえていたのに聞こえなくなった」「マイクが反応しない」といった問題が起きやすく、戸惑ってしまう方もいらっしゃるかもしれません。
でもご安心ください。新しい環境でも、いくつかの点を確認し、基本的な設定をやり直すだけで、ほとんどの場合VCは再び使えるようになります。この記事では、PCやWindowsの環境が変わった後に、ゲームVCを再設定するための確認ポイントと手順を超初心者向けに分かりやすく解説します。
なぜPCやWindowsが変わるとVCの設定が必要になることがあるのでしょうか?
PCを買い替えたり、Windowsのバージョンが新しくなったりすると、PCが「どのマイクを使うか」「どのスピーカーやヘッドホンから音を出すか」といった、音声に関する基本的な設定が変わってしまうことがあります。
ゲームVCソフトは、基本的にPCに設定されているマイクやスピーカーを使って動いています。そのため、PC側の設定が変わると、VCソフトも「あれ?前と違うぞ?」となってしまい、うまく声が聞こえなくなったり、自分の声が相手に届かなくなったりすることがあるのです。
また、新しいPCには別のオーディオ機器(内蔵マイクやスピーカーなど)が付いている場合があり、VCソフトがそちらを自動で選んでしまうこともあります。そのため、使いたいマイクやヘッドセットをVCソフトに改めて教えてあげる作業が必要になります。
VCソフトを再設定する前の確認ポイント
VCソフトを開いて設定をやり直す前に、まずはPC自体がVCに使う機材(マイクやヘッドセット)を正しく認識しているか確認しましょう。
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使いたいマイクやヘッドセットがPCに正しく接続されているか確認します。
- USBで接続するタイプなら、しっかり奥まで差し込まれているか。
- イヤホンジャックで接続するタイプなら、マイク用とヘッドホン用の端子(色やアイコンで区別できます)に正しく差し込まれているか。
- 無線(Bluetoothなど)で接続するタイプなら、PCとペアリング(接続設定)ができているか、電源が入っているか確認します。
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Windowsの音声設定で、使いたい機材が選ばれているか確認します。
- Windowsの画面右下にあるスピーカーのアイコンを右クリックします。
- 表示されたメニューから「サウンド設定を開く」を選びます。
- サウンド設定の画面が表示されたら、「入力」(マイク)と「出力」(スピーカーやヘッドホン)の項目を確認します。
- 「入力」のドロップダウンリストから、VCで使いたいマイクの名前が選ばれているか確認します。もし違うものが選ばれていたら、使いたいマイクの名前を選び直します。
- 「出力」のドロップダウンリストから、VCで声を聞きたいスピーカーやヘッドホンの名前が選ばれているか確認します。もし違うものが選ばれていたら、使いたい機材の名前を選び直します。
- マイクに向かって少し話してみて、「入力」の項目の下にある「入力デバイスのテスト」のバーが反応するか確認すると、マイクがPCに認識されているかどうかが分かります。
これらの基本的な確認ができたら、次にVCソフトを開いて設定を行います。
ゲームVCソフトの基本的な再設定手順
VCソフトを開いたら、PCの音声設定で確認したのと同じように、VCソフト側でも使用するマイクとスピーカー(またはヘッドホン)を設定し直します。ここでは多くのVCソフトに共通する一般的な手順を解説します。
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VCソフトの設定画面を開きます。
- 多くのVCソフトでは、画面のどこかに歯車のようなマークや「設定」「Preferences」といった項目があります。それを選んで設定画面を開きます。
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音声設定の項目を探します。
- 設定画面の中に、「音声」「オーディオ」「Voice & Video」といった名前の項目があるはずです。これを選びます。
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入力デバイス(マイク)を設定します。
- 「入力デバイス」「Input Device」「マイク」といった項目のドロップダウンリストから、PCに接続したマイクの名前を選びます。先ほどWindowsの設定で確認した名前と同じものを選ぶと良いでしょう。
- VCソフトによっては、マイクの入力レベルメーターやテスト機能があります。マイクに向かって話してみて、メーターが反応するか、自分の声が聞こえるかなどを確認します。
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出力デバイス(スピーカー/ヘッドホン)を設定します。
- 「出力デバイス」「Output Device」「スピーカー」「ヘッドホン」といった項目のドロップダウンリストから、VCの音声を聞きたいスピーカーやヘッドホンの名前を選びます。こちらもWindowsの設定で確認した名前と同じものを選びます。
- テスト用のボタンがある場合は、クリックして音が正しく聞こえるか確認します。
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マイクの起動方法(音声検出 or PTT)を確認します。
- 「音声起動検出」「Voice Activity Detection」「PTT(Push To Talk)」といった項目を確認します。
- 特にこだわりがなければ、声を出したときに自動でマイクがオンになる「音声起動検出」になっているか、またはボタンを押している間だけマイクがオンになる「PTT」になっているかを確認します。間違って設定されていると、声が届かない、または意図せず常に声が相手に届いてしまうことがあります。
これらの設定ができたら、一度友達と短いテスト通話をしてみるのが一番確実です。
もし再設定してもVCがうまく使えない場合
基本的な再設定を行ってもVCがうまくいかない場合は、いくつかの原因が考えられます。
- VCソフトの再起動: VCソフトを一度完全に終了し、もう一度起動し直してみてください。
- PCの再起動: PC自体を再起動することで、問題が解決することがあります。
- VCソフトのアンインストールと再インストール: 一度VCソフトをPCから削除(アンインストール)し、改めて公式サイトからダウンロードしてインストールし直す方法です。これは少し手間がかかりますが、ソフト自体の問題が原因の場合は効果的です。(詳しい手順は別の記事でも解説していますので、そちらも参考にしてください。)
- 機材の問題: 使っているマイクやヘッドセット自体が故障している可能性もゼロではありません。他のPCや別の用途(音楽を聴くなど)で正しく使えるか確認してみるのも良いでしょう。
まとめ
新しいPCにしたり、Windowsをアップデートしたりした後でゲームVCの設定が変わってしまうのは、決して珍しいことではありません。記事でご紹介したように、慌てずにPCの音声設定とVCソフトの音声設定を一つずつ確認し、使いたいマイクやヘッドホンが正しく選ばれているかを確認すれば、ほとんどの場合問題は解決します。
新しい環境でも快適にゲームVCを楽しんで、仲間とのコミュニケーションをさらに豊かにしてください。もし困ったことがあれば、この記事や他の関連する記事も参考にしながら、一つずつ試してみてくださいね。