ゲームに内蔵されたVC機能を使ってみよう!初心者向け設定ガイド
ゲームのプレイ中、他のプレイヤーと声で話してみたいけれど、ボイスチャット(VC)ソフトを別にインストールするのは少し難しそう…と感じている方もいらっしゃるかもしれません。
実は、多くのゲームには最初からボイスチャット機能が搭載されています。VCソフトを導入するよりも手軽に始められる場合が多いので、まずはゲーム内VCから試してみるのも良い方法です。
この記事では、ゲームに内蔵されたVC機能の見つけ方から、最低限の設定方法、使う上でのポイントまでを初心者の方にも分かりやすく解説します。
ゲーム内ボイスチャットとは?
ゲーム内ボイスチャットとは、DiscordやTeamSpeakといった専用のVCソフトを使わずに、プレイしているゲーム自体に組み込まれているボイスチャット機能のことです。
この機能を使う最大のメリットは、新しく何かをダウンロードしたり、複雑な設定をしたりする手間が省けることです。ゲームを起動して、設定を少し変更するだけで、すぐに他のプレイヤーと話し始めることができます。
ゲーム内VCの設定画面はどこにある?
ゲーム内VCの設定は、通常、ゲームの「設定」または「オプション」メニューの中にあります。ゲームによって呼び方は異なりますが、以下の項目を探してみてください。
- 「設定 (Settings)」
- 「オプション (Options)」
- 「サウンド (Sound)」
- 「オーディオ (Audio)」
- 「ボイスチャット (Voice Chat)」
- 「コミュニケーション (Communication)」
これらのメニューを開くと、「ボイスチャットを有効にする」「マイクデバイスの選択」「音量」といった項目が見つかるはずです。
最低限確認したい設定項目
ゲーム内VCを始めるにあたって、最低限確認していただきたい設定項目は以下の3つです。
1. ボイスチャット機能の有効/無効
まず、ボイスチャット機能自体がオンになっているか確認しましょう。「ボイスチャットを有効にする (Enable Voice Chat)」のような項目があれば、チェックを入れるか、「オン (On)」に設定します。ここがオフになっていると、どれだけ設定しても声は届きませんし、相手の声も聞こえません。
2. 使用デバイスの選択
どのマイクから声を拾い、どのスピーカーやヘッドホンから相手の声を聞くかを選びます。
- マイクデバイス: PCに複数のマイク(Webカメラの内蔵マイク、ヘッドセットのマイクなど)が繋がっている場合、ここで使いたいマイクをリストから選びます。普段使っているヘッドセットのマイクを選びましょう。
- 出力デバイス: 相手の声をどこから聞くかを選びます。こちらも使いたいヘッドホンやスピーカーを選びます。
通常は、PCに接続しているヘッドセットの名前などが表示されるはずです。リストから正しく選択されているか確認してください。
3. 入力モード
どのようにすれば自分の声が相手に届くかを設定します。主なモードは2種類あります。
- 常時オン (Open Mic / Voice Activity):
- 声を出せば、自動的に相手に聞こえるモードです。
- 特定のボタンを押す必要がないため、気軽に話せます。
- しかし、キーボードの音、マウスのクリック音、部屋の環境音、息遣いなども拾ってしまう可能性があります。静かな環境でないと、相手に雑音を届けてしまうかもしれません。ゲームによっては、一定以上の音量が出た時にだけ反応するように設定できる場合もあります(Voice Activity)。
- プッシュトゥトーク (PTT - Push to Talk):
- 設定した特定のキー(例: Caps Lockキー、サイドボタン付きマウスのボタンなど)を押している間だけ、声が相手に聞こえるモードです。
- 話したい時だけボタンを押せば良いので、不要な音を相手に聞かせることがありません。特に初心者の方や、周りの環境音が気になる方におすすめです。
- 設定項目の中に「プッシュトゥトークキー割り当て (Push to Talk Key Bind)」のような項目がありますので、使いやすいキーを設定してください。
初心者の方には、不要な音を拾いにくい「プッシュトゥトーク(PTT)」をおすすめします。最初は少し戸惑うかもしれませんが、慣れれば快適にボイスチャットできます。
音量調整も忘れずに
VCの設定項目には、音量に関する設定もあります。
- マイク音量: 自分の声がどれくらいの大きさで相手に聞こえるかを調整します。小さすぎると相手が聞き取りにくく、大きすぎると音が割れてしまいます。少し話してみて、相手に聞こえ具合を確認してもらうのが良いでしょう。
- プレイヤー音声音量: 他のプレイヤーの声がどれくらいの大きさで聞こえるかを調整します。ゲーム音に声がかき消されないよう、適切な音量に設定します。
- ゲーム音量: VCの音量とゲーム音のバランスが重要です。ゲーム音が大きすぎると相手の声が聞き取りにくくなります。ゲーム内設定でゲーム音量を少し下げるか、VC音声の音量を上げて調整してみてください。
快適にプレイするためにも、これらの音量バランスは何度か調整することをおすすめします。
ゲーム内VCのメリット・デメリット
ゲーム内VCを使うメリット・デメリットを簡単にまとめます。
メリット:
- 手軽に始められる: 追加ソフトのインストールやアカウント作成が不要な場合が多いです。
- ゲームと連携しやすい: ゲーム内のチームやパーティメンバーとすぐに繋がれます。
デメリット:
- 機能が限定的: 専用VCソフトに比べて、音質調整、ノイズ抑制などの詳細設定や、ゲームを跨いだ友達との常時接続などができない場合があります。
- ゲームごとに設定が必要: ゲームを変えると、その都度VC設定を確認・変更する必要があります。
まずはゲーム内VCでボイスチャットに慣れてみて、もっと高機能なVCを使いたいと感じたら、Discordなどの専用ソフトを検討してみるのが良いでしょう。
もし声が届かない・聞こえない場合
ゲーム内VCを設定しても声が届かない、または相手の声が聞こえない場合は、以下の点を再度確認してみてください。
- ゲーム内VCが有効になっているか: 設定で「オン」になっていますか?
- 正しいマイク/出力デバイスが選択されているか: PCに複数繋がっている場合、間違ったデバイスを選んでいるかもしれません。
- プッシュトゥトーク(PTT)キーを正しく押しているか: PTTモードの場合、設定したキーを押しながら話していますか?
- マイクやヘッドセットがPCに正しく接続されているか: 物理的な接続を確認しましょう。
- PC側の音声設定: ゲーム内設定だけでなく、PC自体のマイクやスピーカー設定がミュートになっていたり、音量がゼロになっていたりしないかも確認が必要です。PC側の設定については、別の記事でも詳しく解説していますので、そちらも参照してみてください。(例: 「【超初心者向け】ゲームVCで声が聞こえない・マイクが反応しない?PCの音声設定を確認しよう」など)
まとめ
ゲームに内蔵されたボイスチャット機能は、VCを始めてみたい超初心者の方にとって、とても手軽な第一歩となります。
まずはゲームの「設定」からボイスチャット関連の項目を探し、「有効化」「使うマイク・ヘッドホンの選択」「入力モード(PTTがおすすめ)」の3点を設定してみましょう。もし声が届かない、聞こえない場合は、設定項目を一つずつ見直してみてください。
ゲーム内VCでボイスチャットに慣れて、ゲームをさらに楽しんでいただけたら嬉しいです。