ゲームVCで安心!自分の声以外の音が入らないようにする設定とコツ【超初心者向け】
ゲームを友達や仲間と一緒にプレイする際に、ボイスチャット(VC)はとても便利な機能です。しかし、「自分の部屋の生活音や、キーボードを打つ音が相手に聞こえてしまうのでは?」と心配になる方もいらっしゃるかもしれません。
VCで会話している相手に、自分の声以外の不要な音が聞こえてしまうと、お互いに声が聞き取りづらくなったり、少し気まずい思いをしたりすることがあります。
この記事では、そんな心配をなくして、安心してVCを楽しむために、自分の声以外の音が入り込まないようにするための「設定」と「ちょっとしたコツ」を分かりやすくお話しします。超初心者の方でもすぐに試せる方法を中心にご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
なぜ自分の声以外の音がVCに入ってしまうのでしょうか?
マイクは、基本的に周囲の音すべてを拾います。あなたの話し声はもちろん、部屋の中の生活音(例えば、家族の声、外の音、ペットの鳴き声、エアコンの音など)や、あなたがキーボードを打つ音などもマイクに届いてしまうため、それらの音がVC相手にも聞こえてしまうのです。
特に一般的なマイクやヘッドセットのマイクは、正面からの音だけでなく、ある程度の範囲の音を拾うように作られています。そのため、自分の声だけをピンポイントで拾うのは難しい場合があります。
しかし、いくつかの設定や工夫をすることで、不要な音が相手に伝わりにくくすることができます。
VCソフトの設定を活用する
多くのVCソフトには、周囲の音を抑えるための便利な機能が備わっています。まずは、これらの設定を試してみましょう。
ノイズ抑制機能を使う
VCソフトには、「ノイズ抑制」や「ノイズキャンセリング」と呼ばれる機能があります。これは、マイクが拾った音の中から、人の声ではない機械的な音や環境音(エアコンの音、扇風機の音、キーボード音など)を自動で判断し、その音量を下げたり消したりしてくれる機能です。
この機能をオンにするだけで、驚くほど周囲の音が気にならなくなることがあります。
- 設定場所の例:
- Discordの場合: 「ユーザー設定」→「音声・ビデオ」の項目に「ノイズ抑制」という設定があります。いくつかのレベルやモードを選べる場合もありますので、試してみてください。
- 他のVCソフトでも、「音声設定」や「マイク設定」といった項目の中に、似たような名前の機能があるか確認してみましょう。
この機能はとても効果的ですが、強く設定しすぎると、あなたの声の一部も不自然になってしまうこともあります。設定をオンにした後、友達とテスト通話をするか、VCソフトによってはテスト機能がありますので、自分の声がどう聞こえるか確認してみることをお勧めします。
マイク感度(入力感度)を調整する
マイク感度とは、「どれくらいの大きさの音からマイクが拾い始めるか」という設定です。「入力感度」や「スレッショルド」などと呼ばれることもあります。
この設定を調整することで、小さな生活音やキーボード音は拾わず、あなたの話し声のようなある程度大きな音だけを拾うようにすることができます。
- 設定方法の考え方:
- VCソフトの設定画面で、マイク感度のバーやスライダーを調整します。
- 多くのソフトでは、マイクが音を拾っているときにバーが動いたり色が変わったりします。
- 何も話していないときに、バーが周囲の音で反応しないように、感度を少しずつ調整してみましょう。キーボードを打ってみて、その音では反応しないように設定するのも良い方法です。
- ただし、感度を上げすぎると、あなたの話し始めの声が途切れてしまうこともあります。テスト通話で、自分の声がきちんと拾われているか確認しながら調整することが大切です。
ノイズ抑制機能と組み合わせて使うことで、より効果的に不要な音を防ぐことができます。
機材選びと使い方で差をつける
VCソフトの設定だけでなく、使う機材やその使い方でも、周囲の音の入り込みを減らすことができます。
マイクの「指向性」を知る
マイクには「指向性」という性質があります。これは、「マイクがどの方向からの音を拾いやすいか」を示すものです。
- 単一指向性マイク: 正面(マイクの先など)からの音を最もよく拾い、横や後ろからの音は拾いにくい特性があります。ゲーミングヘッドセットのマイクや、ゲーム配信によく使われるUSBマイクに多いタイプです。キーボードやPC本体など、マイクの横や後ろにある音を拾いにくくする効果が期待できます。
- 無指向性マイク: 周囲360度すべての方向からの音を均等に拾います。ピンマイクや、一部のヘッドセットマイクにあります。周囲の音を拾いやすいため、生活音などが入りやすい可能性があります。
もし新しく機材を選ぶ機会があれば、単一指向性のマイクを選ぶと、周囲の音を拾いにくくするのに役立ちます。お手持ちのヘッドセットやマイクの製品仕様を確認してみるのも良いでしょう。
マイクの物理的な設置場所
どんなマイクを使っていても、物理的な位置も非常に重要です。
- 口元に近づける: マイクを口元に近づけることで、あなたの声がマイクに大きくはっきり届くようになります。そうすると、VCソフトのマイク感度を低めに設定してもあなたの声を拾えるようになり、結果として、小さな周囲の音は拾いにくくなります。
- 不要な音源から遠ざける: キーボード、PC本体のファンノイズ、スピーカー、窓、人がよく通る場所など、不要な音が出やすい場所からマイクを離して設置しましょう。特にキーボードとの位置関係は重要です。可能であれば、マイクをキーボードの奥側に置くなど、マイクの「拾いにくい方向」にキーボードが来るように工夫すると効果的です。
ちょっとした物理的な対策
VCソフトの設定や機材だけでなく、部屋の環境を少し整えることでも、効果が得られます。
- キーボード音対策: カチャカチャという音が響きやすいメカニカルキーボードなどを使っている場合、静音タイプのキーボードに買い替えたり、キートップに静音リングを付けたりするのも手です。また、タイピングが強すぎると音が出やすいので、少し優しく打つことを意識するだけでも変わることがあります。リストレストを使って手首の位置を安定させることも、タイピング音軽減に繋がることがあります。
- 部屋の環境: 可能であれば、VCを使うときは静かな部屋を選んだり、ドアを閉めたりするだけでも効果があります。部屋の中で音が反響しやすい場合は、壁に布を飾ったり、カーテンを厚手のものにするなど、簡単な吸音対策も多少効果が期待できます。
まとめ:まずは設定から試してみましょう
ゲームVCで自分の声以外の音が入るのを防ぐには、VCソフトの「ノイズ抑制機能」や「マイク感度(入力感度)」の設定調整が最も手軽で効果的な方法です。まずはこれらの設定を試してみて、改善されるか確認してみましょう。
もし可能であれば、単一指向性のマイクを使うことや、マイクを口元に近づけつつ不要な音源から離して設置することも非常に有効です。
これらの対策を試すことで、生活音やキーボード音を気にすることなく、安心してゲームVCを楽しむことができるはずです。設定変更や対策を行った後は、必ずテスト通話をして、相手に自分の声がどのように聞こえているか確認することをお勧めします。
少しの工夫で、ゲームVCはもっと快適で楽しいものになります。ぜひ試してみてください。