【超初心者向け】ゲームVCで聞き取りやすく話すには?ノイズ抑制・エコー対策設定
ゲームをオンラインで遊ぶ際、ボイスチャット(VC)は仲間との連携を深め、ゲーム体験をより楽しいものにしてくれる便利なツールです。しかし、「自分の声が相手に聞き取りにくいみたい」「周りの生活音がVCに入ってしまうと言われた」「相手の声が自分に二重に聞こえる」といったお悩みをお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。
VCで快適に会話するためには、いくつかの簡単な設定が役立ちます。この記事では、あなたの声が相手にしっかり届き、周りの不要な音が入り込まないようにするための基本的な設定方法について、超初心者の方にも分かりやすく解説します。
なぜVCで声が聞き取りにくかったり、ノイズが入ったりするのでしょうか?
VCで声が聞き取りにくかったり、ノイズが入ったりする原因はいくつか考えられます。
- 周囲の環境音: 部屋の中の生活音(エアコンの音、家族の声、ペットの鳴き声、キーボードのタイプ音など)がマイクに拾われてしまう。
- マイクの性能: 使用しているマイクがあまり高性能ではない場合、不要な音を拾いやすいことがあります。
- スピーカーからの音の回り込み: ヘッドホンやヘッドセットを使わずに、パソコンやディスプレイのスピーカーからゲーム音や相手のVC音を出していると、その音が再び自分のマイクに拾われてしまい、「エコー」や「ハウリング(キーンという音)」の原因になります。
こうした問題を解決し、より快適にVCをするために、多くのVCソフトウェアには便利な機能が搭載されています。
快適なVCのための主な設定項目
ここでは、多くのVCソフトウェアに共通して搭載されているか、または重要な設定項目である「ノイズ抑制」と「エコーキャンセリング」を中心に説明します。これらの設定は、VCソフトウェアの「音声設定」や「ボイス設定」といった項目の中にあります。
1. ノイズ抑制(ノイズリダクション)
これはどんな機能?
名前の通り、あなたのマイクが拾ってしまう「声以外の不要な音」を減らしてくれる機能です。エアコンの低い作動音やパソコンのファン音、キーボードのタイプ音、時には少し離れた場所の物音などを自動的に判別し、相手に聞こえにくくしてくれます。
なぜ必要?
自分では気にならないような小さな生活音でも、VCを通して相手に聞こえると意外と気になるものです。特にゲーム中は集中したい場面も多いため、不要なノイズがない方がお互いに快適にコミュニケーションできます。
どこで設定する?
多くのVCソフトウェアでは、「設定」メニューの中にある「音声設定」や「ボイス・ビデオ」といった項目の中に、「ノイズ抑制」「ノイズリダクション」「雑音抑制」のような名前で見つかります。オンにするか、効果の強さを調整するスライダーなどがある場合があります。
設定のポイントと注意点
- まずは「オン」に設定してみましょう。
- 効果の強さを調整できる場合は、最初は標準的な設定から試してみてください。
- 注意点: ノイズ抑制を強くかけすぎると、あなたの声の一部(特に声の初めや終わり、小さい声など)が削られてしまい、かえって不自然に聞こえたり、聞き取りにくくなったりすることがあります。もし相手から声がおかしいと言われた場合は、設定を少し弱めてみるか、一度オフにして確認してみてください。
2. エコーキャンセリング(エコー除去)
これはどんな機能?
VCで相手が話した声が、あなたのスピーカー(またはヘッドホン)から出て、それが再びあなたのマイクに拾われてしまい、相手に二重に聞こえたり響いたりする現象(エコー)を防ぐ機能です。
なぜ必要?
VC中に相手の声が二重に聞こえると、非常に聞き取りづらく、会話の妨げになります。特に、ヘッドセットを使わずにスピーカーとマイクを別々に使っている場合に発生しやすい問題です。
どこで設定する?
VCソフトウェアの「音声設定」の中に、「エコーキャンセリング」「エコー除去」「反響抑制」のような名前で見つかることが多いです。通常はオン/オフの切り替えのみで、オンにすることが推奨されます。
エコーを防ぐためのより基本的な対策
エコーキャンセリング機能も効果的ですが、エコーの根本的な原因を防ぐことが最も重要です。
- ヘッドセットの使用: VC中はスピーカーではなく、マイク付きのヘッドセットを使うのが最も効果的です。ヘッドセットなら、相手の声が直接耳に届き、それがマイクに回り込む心配がほとんどありません。
- マイクとスピーカーの距離: もしヘッドセットを使わない場合は、マイクとスピーカー(音が出ている場所)をできるだけ離し、マイクがスピーカーの音を拾いにくい位置に調整してみてください。また、スピーカーの音量を少し下げることも有効です。
3. その他の関連設定(自動音量調整など)
VCソフトウェアによっては、「入力感度」の自動調整や、「自動ゲインコントロール(AGC)」といった設定があります。これらは、あなたの声の大きさに合わせてマイクの入力音量を自動的に調整してくれる機能です。
設定をオンにしておくと、声が小さすぎる場合に自動で音量を上げてくれたり、逆に大きすぎる場合に下げてくれたりします。声量が安定しないと感じる場合は試してみると良いでしょう。ただし、環境によっては意図しないタイミングで音量が変動することもあるため、使用してみて不自然に感じる場合はオフにすることも検討してください。
設定を変更したらテストしてみましょう
VCに関する設定を変更した後は、実際にどのように聞こえるかを確認することが非常に大切です。
- VCソフトウェアのテスト機能: 多くのVCソフトウェアには、自分のマイク入力がどのように聞こえるかを確認できるテスト機能が搭載されています。「マイクテスト」や「音声テスト」といった項目を探してみてください。
- フレンドとの協力: 可能であれば、VC設定に詳しいフレンドに協力してもらい、短い通話で実際に声がどのように聞こえているかフィードバックをもらうのが最も確実です。ノイズやエコーが減ったか、声は自然に聞こえるかなどを尋ねてみましょう。
まとめ
VCで快適にコミュニケーションを取るために、マイクの「ノイズ抑制」や「エコーキャンセリング」といった設定は非常に有効です。これらの設定を適切に行うことで、あなたの声が相手にクリアに届き、お互いに気持ちよくゲームを楽しむことができます。
最初は何の設定項目か分かりにくく感じるかもしれませんが、一つずつ試してみてください。もし設定だけでは解決しないノイズやエコーに悩む場合は、使用している機材(マイクやヘッドセット)を見直すことも効果的な場合があります。どのような機材を選べばよいかについては、別の記事でもご紹介していますので、そちらも参考にしてみてください。
快適なVC環境を整えて、オンラインゲームでの仲間との交流を存分に楽しんでください。