【超初心者向け】ゲームVCで声をもっとクリアに!マイクの置き方と話し方のコツ
ゲームを友達やチームメンバーとプレイする時に便利なボイスチャット(VC)。「はじめてのボイスチャット!必要な機材(マイク・ヘッドセット)の選び方を優しく解説」の記事などを参考にマイクやヘッドセットを用意して、いざVCを始めたものの、自分の声が相手にうまく伝わっていない、クリアに聞こえないと言われた経験はありませんか?
この記事では、VCであなたの声を相手にもっとクリアに届けるための、マイクの置き方(設置の仕方)と話し方のちょっとしたコツをやさしく解説します。難しい設定はほとんどありませんので、安心してください。
マイクは「声」を拾うもの
マイクは、あなたの「声」という空気の振動を電気信号に変えて、ゲームのVCソフトに送る役割をしています。だから、マイクがあなたの声をしっかり、そしてクリアに拾うことがとても大切です。
声がうまく伝わらない原因はいくつかありますが、機材の故障や設定ミスでない場合、多くはマイクがあなたの声をどのように拾っているかに関係しています。具体的には、マイクと口の距離、マイクの向き、そして周囲の音などが影響します。
マイクの置き方(設置の仕方)のコツ
あなたの使っているマイクの種類によって少し変わりますが、基本的な考え方は同じです。
1. マイクと口の距離を適切にする
マイクは、近すぎても遠すぎても声がクリアに伝わりにくくなります。
- 近すぎる場合: 声が大きすぎて「割れたり」、息の音(ボフボフという音)が入りやすくなります。
- 遠すぎる場合: 声が小さくなり、マイクが周囲の音(キーボードの音、部屋の反響など)をたくさん拾ってしまい、声が聞き取りにくくなります。
では、どのくらいの距離が良いのでしょうか?
一般的には、口からマイクまで数センチから15センチ程度を目安にしてみてください。これはあくまで目安なので、実際にVCソフトのマイクテスト機能を使ったり、友達に聞いてもらったりしながら、あなたの声が一番クリアに聞こえる距離を見つけるのがおすすめです。
多くのヘッドセットに付いているマイクは、口元にマイクが来るように設計されていますが、マイクの位置を少し調整できるものもあります。口の真正面ではなく、少し横にずらすだけでも息の音が入りにくくなることがあります。
スタンドマイクなどを使っている場合は、机の上のどこにマイクを置くか、マイクアームを使ってどの位置に吊るすかなどを調整して、口との距離を試してみてください。
2. マイクの「向き」を確認する
マイクには「指向性」という、どの方向の音を拾いやすいかという性質があります。(※専門用語ですが、簡単に言うと「マイクの耳」の向きと考えてください。)
多くのマイクは、マイクの正面(または特定の方向)の音を一番よく拾うようになっています。あなたの使っているマイクの取扱説明書を確認するか、製品情報を調べてみてください。「単一指向性」と書かれているマイクは、特定の方向(多くはマイクの先端や側面)からの音をよく拾い、他の方向の音は拾いにくい性質があります。
あなたのマイクがどの方向の音を拾いやすいのかを知り、声を発する方向(つまりあなたの口)が、マイクが音を拾いやすい方向に向くように設置することが大切です。ヘッドセットのマイクは口元に向ける、スタンドマイクなら声を出す方向に向ける、といった具合です。
3. ノイズ源からマイクを離す
マイクは声だけでなく、周囲の音も拾ってしまいます。ゲーム中に発生しやすいノイズ源としては、以下のようなものがあります。
- キーボードの打鍵音
- マウスのクリック音
- PC本体のファンが回る音
- 部屋の外の音
- スピーカーから出ている音(ヘッドセットを使っていればこれは防げます)
これらの音をマイクができるだけ拾わないように、マイクの設置場所を工夫しましょう。
- 可能であれば、キーボードやマウスから少し離れた場所にマイクを置く。
- PC本体からマイクを離す。
- VCソフトのノイズ抑制機能を使う。(「【超初心者向け】ゲームVCで聞き取りやすく話すには?ノイズ抑制・エコー対策設定」の記事も参考にしてください。)
話し方のコツ
マイクの準備ができたら、次はあなたの話し方を少し意識してみましょう。
1. マイクに向かって話すことを意識する
ゲームに集中していると、ついついマイクとは関係ない方向を向いて話してしまいがちです。しかし、多くのマイクは特定の方向の音を拾いやすいので、マイクから顔をそらしてしまうと、声が小さくなったり、不明瞭になったりします。
話す時は、あなたの声がマイクにまっすぐ届くように意識しましょう。ヘッドセットマイクなら、マイクが口元に来ているか確認する。スタンドマイクなら、マイクの方向に顔を向けて話す、というように少し意識するだけで、声の伝わり方が変わります。
2. 大きすぎず、小さすぎない声で話す
これはマイクとの距離とも関係しますが、声の大きさ自体も重要です。
- 大きすぎる声: マイクの許容量を超えてしまい、音が「割れて」聞き取りにくくなります。怒鳴っているように聞こえてしまうこともあります。
- 小さすぎる声: 相手に聞こえにくく、聞き返されることが増えてしまいます。マイクが小さな声を拾おうとして、周囲のノイズまで大きく拾ってしまう原因にもなります。
ゲームに熱中すると声が大きくなりがちですが、意識して普段の話し声か、少しだけ大きめの声で話すように心がけましょう。VCソフトのマイク音量設定(入力感度など)で、あなたの声が適切に拾われるように調整することも有効です。
3. 息の音(ポップノイズ)に注意する
「パ行」や「バ行」など、破裂音を発音する時に「ボフッ」という息の音がマイクに入ってしまうことがあります。これを「ポップノイズ」と呼びます。
ポップノイズを防ぐためには、いくつか方法があります。
- マイクを口の真正面から少しずらす: 声は拾いつつ、息が直接マイクにかからないように角度を変えてみます。
- ゆっくり、はっきり話す: 勢いよく息を吐き出すような話し方を少し抑えるだけでも効果があります。
- 専用のアイテムを使う: ポップガードやウィンドスクリーンといった、息の音を防ぐためのアイテムもありますが、まずはマイクの置き方や話し方で工夫してみましょう。
部屋の環境も声のクリアさに影響します
マイクの置き方や話し方だけでなく、あなたの部屋の環境も声の伝わり方に影響することがあります。
特に、部屋の反響音(こだま)は、マイクがあなたの声と一緒に拾ってしまい、声がクリアに聞こえにくくなる原因になります。周りに物がない広い部屋や、壁がむき出しになっている部屋では反響が起きやすいです。
完璧な対策は難しいですが、簡単にできることとして、以下のような工夫があります。
- カーテンを閉める: 壁からの音の反射を少し抑えられます。
- 部屋にある物を活用する: 本棚やソファーなど、布製品や柔らかい物、デコボコした物は音を吸収しやすい性質があります。可能であれば、マイクの後ろや周りにそういった物を配置してみるのも良いかもしれません。
これらの工夫は劇的な変化をもたらすものではありませんが、少しでも声を聞き取りやすくするための助けになります。
まとめ
ゲームVCであなたの声をクリアに届けるためには、高価な機材が必ずしも必要というわけではありません。今回ご紹介したように、マイクの置き方(口との距離や向き、ノイズ源からの距離)と話し方(マイクを意識する、声の大きさ、息の音に注意)を少し意識するだけで、声の聞き取りやすさはぐっと向上します。
最初は少し難しく感じるかもしれませんが、実際にゲームVCをしながら、チームメンバーに「声はどう聞こえている?」と聞いてみたり、VCソフトのマイクテスト機能を使って自分の声を確認してみたりしながら、調整してみてください。
練習を重ねるうちに、自然とあなたの声が相手にクリアに届くようになり、ゲームでのコミュニケーションがさらに楽しくなるはずです。ぜひ試してみてください。