ゲームVCソフトで使う「音声入力」「音声出力」デバイス設定をやさしく解説【超初心者向け】
ゲームでボイスチャット(VC)を始める際に、まず最初に戸惑うかもしれない設定の一つに「音声入力デバイス」と「音声出力デバイス」の選択があります。これは、VCソフトに「どのマイクを使ってあなたの声を聞き取るか」そして「どのスピーカーやヘッドホンから相手の声を聞かせるか」を教えてあげるための、とても大切な設定です。
この設定が正しくできていないと、せっかくマイクやヘッドセットをパソコンにつないでも、「自分の声が相手に届かない」「相手の声が聞こえない」といった問題が起きてしまいます。
この記事では、この「音声入力デバイス」と「音声出力デバイス」が何を指しているのか、そしてVCソフトでどのように設定すれば良いのかを、超初心者の方にも分かりやすく解説します。
「音声入力デバイス」って何?
簡単に言うと、「音声入力デバイス」とは、あなたの声や周囲の音をパソコンに取り込むための装置のことです。ゲームVCの文脈では、主にあなたが使うマイクを指します。
パソコンには、様々な「音声入力デバイス」がつながる可能性があります。 * パソコン本体に内蔵されているマイク * USB接続のマイク * ヘッドセットについているマイク * Webカメラについているマイク
VCソフトの設定画面で「音声入力デバイス」を選ぶときには、「今、自分が話したいマイク」を正しく選んであげる必要があります。例えば、新しく買ったUSBマイクで話したいのに、設定が内蔵マイクのままになっていると、相手にはあなたの声が全く届きません。
「音声出力デバイス」って何?
「音声出力デバイス」とは、パソコンから出る音を聞くための装置のことです。ゲームVCの文脈では、主にあなたが使うスピーカーやヘッドホン(ヘッドセット)を指します。
こちらも、パソコンには様々な「音声出力デバイス」がつながる可能性があります。 * パソコン本体に内蔵されているスピーカー * USB接続のヘッドセットやスピーカー * イヤホンジャックに差すヘッドホンやスピーカー * ディスプレイについているスピーカー
VCソフトの設定画面で「音声出力デバイス」を選ぶときには、「相手の声を聞きたいスピーカーやヘッドホン」を正しく選んであげる必要があります。例えば、ヘッドセットで相手の声を聞きたいのに、設定がパソコン本体のスピーカーのままになっていると、相手の声が周りに聞こえてしまったり、そもそもヘッドセットからは何も聞こえなかったりします。
VCソフトでのデバイス設定方法
多くのVCソフト(Discordやゲーム内VCなど)で、基本的なデバイス設定の手順は似ています。ここでは一般的な手順を説明します。
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VCソフトの設定画面を開く: VCソフトの画面を探すと、歯車のアイコン(設定)や、自分のユーザー名やアバターの近くに設定ボタンが見つかるはずです。これをクリックして設定画面を開きます。
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音声設定の項目を探す: 設定画面には様々な項目がありますが、「音声設定」「オーディオ設定」「ボイス・ビデオ」といった名前の項目を探してください。この項目の中に、音声に関する詳しい設定が集まっています。
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「音声入力デバイス」を選ぶ: 音声設定の項目の中に、「音声入力デバイス」「入力デバイス」「マイク」といった表示がある場所を探します。その隣に、現在パソコンにつながっている音声入力デバイスのリストが表示されているはずです。 そのリストの中から、あなたがゲームVCで使いたいマイク(ヘッドセットのマイク、USBマイクなど)を選んでください。 通常、選んだデバイスの名前が表示されます。(例: 「ヘッドセット名」「USBマイク名」「Realtek High Definition Audio」など)
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「音声出力デバイス」を選ぶ: 同様に、「音声出力デバイス」「出力デバイス」「スピーカー」「ヘッドホン」といった表示がある場所を探します。こちらも隣にリストが表示されます。 そのリストの中から、あなたがゲームVCで相手の声を聞きたいスピーカーやヘッドホン(ヘッドセット)を選んでください。 選んだデバイスの名前が表示されます。(例: 「ヘッドセット名」「スピーカー名」「Realtek High Definition Audio」など)
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テスト機能で確認する(推奨): 多くのVCソフトには、設定したマイクやスピーカーが正しく機能しているかを確認するテスト機能がついています。
- マイクテスト: 「マイクテスト」や「音声テスト」のようなボタンをクリックすると、あなたが話した声が録音されて、そのままスピーカーやヘッドホンから聞こえてくる機能などがあります。これが聞こえれば、マイク入力とスピーカー出力の両方が正しく設定されている可能性が高いです。
- スピーカー/ヘッドホンテスト: こちらはテスト用の音声が流れるボタンなどがあります。クリックして音が聞こえれば、出力デバイスが正しく選ばれています。
もしテスト機能がなくても、マイクに向かって話してみて、VCソフト上のマイクのアイコンやメーターが反応するかどうかで、入力デバイスが正しく認識されているかを確認できます。
設定しても声が聞こえない・届かない場合は?
VCソフトでデバイス設定をしても問題が解決しない場合、以下の点も確認してみてください。
- パソコン本体の音声設定: Windowsのサウンド設定などで、使いたいマイクやスピーカーが「既定のデバイス」として設定されているか、あるいは「有効」になっているかを確認します。(VCソフトの設定よりも、パソコン自体の設定が優先されることがあります。)
- ケーブルの接続: マイクやヘッドセットのケーブルがパソコンの正しい場所にしっかりとつながっているか確認します。USB接続の場合は、別のUSBポートに差し替えてみるのも有効です。
- マイクやヘッドセットのミュート機能: 使っているマイクやヘッドセット本体に、物理的なミュート(消音)ボタンやスイッチがないか確認します。オンになっているとVCソフトの設定に関わらず声は届きません。
これらの基本的な確認でも解決しない場合は、別の原因が考えられますが、まずはVCソフトとパソコン本体の「音声入力デバイス」と「音声出力デバイス」の設定が正しく行われているかを確認することが、問題解決の第一歩となります。
まとめ
ゲームVCを快適に楽しむためには、VCソフトで「どのマイクを使うか(音声入力デバイス)」と「どのスピーカー/ヘッドホンで聞くか(音声出力デバイス)」を正しく設定することが非常に重要です。
もし「声が届かない」「相手の声が聞こえない」といった問題が起きたら、まずはVCソフトの設定画面を開き、「音声入力デバイス」と「音声出力デバイス」が、あなたが実際に使っているマイクとスピーカー/ヘッドホンに正しくなっているかを確認してみてください。
この基本的な設定をマスターして、ゲームVCをもっと楽しんでください。