【超初心者向け】Discordの音声設定画面まるわかりガイド!マイク、音量、ノイズ対策を徹底解説
はじめに:なぜDiscordの音声設定が大切なの?
ゲームで友達や仲間と声で話す「ボイスチャット(VC)」。VCソフトとしてよく使われる「Discord」には、快適に声で話すための大切な設定がたくさんあります。
特に「音声設定」は、あなたの声が相手にどう聞こえるか、相手の声があなたにどう聞こえるかを決める、非常に重要な場所です。ここがうまく設定できていないと、「声が小さすぎる」「ノイズ(雑音)が入る」「声が途中で途切れる」といった困ったことが起きてしまいます。
この記事では、Discordの音声設定画面にある様々な項目について、超初心者の方にも分かりやすいように、それぞれの意味と、まずはここを見てほしい、というおすすめの設定方法を丁寧にご説明します。
このガイドを読めば、Discordの音声設定画面が怖くなくなり、ゲームVCをもっと快適に楽しめるようになるはずです。一緒に一つずつ見ていきましょう。
Discordの音声設定画面はどこにある?
まずは、Discordの音声設定画面にたどり着く方法です。
- Discordのアプリを開きます。
- 画面の左下を見てください。あなたの名前の横に、歯車(ギア)のマークがあります。これが「ユーザー設定」を開くボタンです。この歯車マークをクリック(左ボタンで押すこと)してください。
- 設定画面が開いたら、左側にいろいろな項目が並んでいます。その中の「アプリ設定」というグループにある「音声・ビデオ」という項目をクリックしてください。
これで、Discordの音声設定画面が表示されました。たくさんの項目がありますが、ご安心ください。これから大切な部分を順番に解説していきます。
音声設定の基本中の基本:デバイス設定
音声設定画面の一番上にあるのが、「音声入力デバイス」と「音声出力デバイス」の設定です。これは、あなたが「どのマイクから声を入れるか」「どのスピーカーやヘッドセットから音を出すか」を決める、最も基本的な設定です。
音声入力デバイス(マイクを選ぶ)
- これは何? あなたの声をDiscordに伝えるためのマイクを選びます。PCに複数マイク(例:Webカメラのマイク、ヘッドセットのマイク、単体のマイク)がつながっている場合に、どれを使うか指定する場所です。
- 設定方法:
- 「音声入力デバイス」という項目の下にあるプルダウンメニュー(▼マークのボタン)をクリックします。
- PCに認識されているマイクの一覧が表示されます。
- あなたがゲームVCで使いたいマイクの名前(例:「Headset Microphone」「USB Microphone」など)を選んでクリックします。
- 確認のポイント: 「入力デバイス」の項目に、使いたいマイクの名前が表示されているか確認してください。もしリストに使いたいマイクの名前がない場合は、マイクがPCに正しくつながっていないか、PCがマイクを認識できていない可能性があります。
音声出力デバイス(スピーカーやヘッドセットを選ぶ)
- これは何? 相手の声やDiscordの通知音などを、どこから聞くかを選びます。PCに複数出力先(例:内蔵スピーカー、ヘッドセット、外部スピーカー)がつながっている場合に、どれを使うか指定する場所です。
- 設定方法:
- 「音声出力デバイス」という項目の下にあるプルダウンメニューをクリックします。
- PCに認識されているスピーカーやヘッドセットの一覧が表示されます。
- あなたがゲームVCで相手の声を聞きたい出力先(例:「Headset Earphone」「Speakers」など)を選んでクリックします。
- 確認のポイント: 「出力デバイス」の項目に、使いたいスピーカーやヘッドセットの名前が表示されているか確認してください。ここが違うと、相手の声が聞こえません。
音量スライダー:声の大きさを調整する
デバイス設定の下には、「入力音量」と「出力音量」を調整するスライダーがあります。
- 入力音量: あなたのマイクからDiscordに入る声の大きさを調整します。相手に「声が小さい」と言われる場合は上げる、「声が大きすぎる」と言われる場合は下げてみましょう。
- 出力音量: Discordから出る音(相手の声や通知音など)の大きさを調整します。相手の声が聞こえにくい場合は上げる、大きすぎる場合は下げてみましょう。これはPC全体の音量とは別に調整できます。
スライダーを動かして、ちょうど良い大きさに調整してください。
音声入力モード:いつあなたの声が相手に届くかを決める
この設定は、「あなたが話した声が、どのタイミングでDiscordを通して相手に聞こえるか」を決める、とても大切な設定です。主に二つのモードがあります。
1. 音声検出(Voice Activity)
- これは何? マイクがあなたの声を拾った時に、自動的に相手に声が届くモードです。あなたが話し始めると自動でマイクがオンになり、話し終えるとオフになります。
- メリット: いちいちボタンを押す必要がないので、話すのが楽です。
- デメリット: ゲーム中の息づかいやキーボードの音、周囲の雑音なども拾ってしまう可能性があります。また、「声が小さすぎると反応しない」「ゲーム音が大きいと反応してしまう」といった調整が必要になることがあります。
- 「入力感度」の設定:
- 「音声検出の感度を自動調整しますか?」という設定があります。最初はこれをオンにしておくのがおすすめです。Discordが自動であなたの声の大きさを判断してくれます。
- もし自動調整がうまくいかない(例:少し話しただけでマイクがオンになる、大きめに話さないとオンにならない)場合は、この設定をオフにして、下にあるスライダーを自分で調整してみてください。スライダーを左に動かすと小さな声でも反応しやすくなり、右に動かすと大きな声でないと反応しにくくなります。マイクに向かって話しながら、スライダーの横にあるバーが緑色に光るのを確認して調整しましょう。
- 超初心者へのおすすめ: まずは「音声検出の感度を自動調整します」をオンにして試してみましょう。もしノイズが入りすぎる、または声が途切れるなどの問題があれば、PTT(プッシュトゥートーク)を検討するか、自動調整をオフにして手動で感度を調整してみましょう。
2. プッシュトゥートーク(Push to Talk / PTT)
- これは何? 特定のキー(ボタン)を押している間だけ、あなたの声が相手に届くモードです。トランシーバーのように、話したい時だけボタンを押します。
- メリット: ボタンを押している間しか声が届かないので、ゲーム中の余計な音や、家族の声など、聞かれたくない音が入るのを完全に防ぐことができます。マイクが入るタイミングを自分でコントロールできるので、ノイズ対策として非常に効果的です。
- デメリット: 話すたびにボタンを押す必要があるため、少し慣れが必要です。
- 設定方法:
- 「音声入力モード」で「プッシュトゥートーク」を選択します。
- 「ショートカットを割り当てる」というボタンが表示されます。これをクリックし、VCで話すときに押したいキーボードのキーやマウスのボタンを押してください。(例:左Shiftキー、Caps Lockキーなど、ゲームプレイ中に押しやすい、かつ間違って押さないキーを選びましょう)。
- 設定したキーがボタンに表示されたら完了です。
- 超初心者へのおすすめ: 最初は音声検出の方が楽に感じるかもしれませんが、もしノイズや意図しない音が気になる場合は、PTTを試してみる価値は大きいです。話すタイミングを自分で決められる安心感があります。
ノイズ対策の設定
快適なVCには、あなたの声以外の雑音(ノイズ)を減らすことが大切です。Discordには、ノイズを減らすための便利な機能があります。
- ノイズ抑制:
- これは何? マイクが拾った音の中から、声ではないと判断される音(キーボードのタイピング音、マウスのクリック音、扇風機の音など)を小さくしたり、消したりしてくれる機能です。
- 設定方法: 「ノイズ抑制」の項目で設定できます。いくつかの種類がありますが、超初心者の方は、まずDiscordが提供する「スタンダード」または「Krisp」を試してみるのがおすすめです。
- スタンダード: CPUへの負荷が少ない基本的なノイズ抑制です。
- Krisp: 高度なAIを使って、人の声以外のほぼ全てのノイズを強力に除去します。非常に便利ですが、CPUの性能によっては少し重くなることがあります。
- 超初心者へのおすすめ: まずは「Krisp」を試してみてください。ほとんどのノイズを効果的に消してくれます。もしPCの動作が重く感じる場合は、「スタンダード」に切り替えてみましょう。
- エコー除去:
- これは何? あなたの声が、スピーカーから出て再びマイクに入ってしまうことで発生する「やまびこ」のような音(エコー)を防ぐ機能です。ヘッドセットではなく、スピーカーを使っている場合に特に有効です。
- 設定方法: 通常、この機能はオンにしておくことをおすすめします。特別な理由がなければ、チェックを入れておきましょう。
その他の便利な設定
音声設定画面には、他にもいくつか便利な設定があります。
- 自動マイク感度: 先ほど音声検出の項目でも触れましたが、Discordが自動でマイクの感度を調整するかどうかです。
- 入力モード検出のしきい値: 音声検出モードの際、Discordが「話し始めた」と判断する音量のしきい値を手動で設定できます。自動調整をオフにした場合にここで調整します。
- QoS 高パケット優先度を有効にする: ネットワーク関連の設定ですが、オンにしておくと、VCの音声データが優先的に送受信されるようになり、声の途切れや遅延が起きにくくなる可能性があります。通常はオンで問題ありません。
設定が正しくできたかテストしよう!
設定が終わったら、実際に声が相手にどう聞こえるか、相手の声が自分に聞こえるかをテストすることが大切です。
- マイクのテスト:
- 音声設定画面の下の方に、「マイクテスト」という項目があります。
- 「テストする」ボタンをクリックして、マイクに向かって話してみてください。
- あなたの声の大きさに合わせて、マイクの横にあるバーが緑色に光ります。声が小さすぎると反応しない、大きすぎるとバーが振り切れてしまう場合は、入力音量や入力感度を調整しましょう。
- 【重要】 自分の声が相手にどう聞こえているかを確認するには、友達に協力してもらうか、「サウンドボード」機能などを使って自分のマイク入力を聞いてみる必要があります。マイクテストは、マイクがPCに認識され、Discordに声が入力されているかを確認するためのものです。
- 音声テスト:
- Discordには、自分の声が相手にどう聞こえるかを録音・再生して確認できる「Check」機能があります(※機能の名前や場所はアップデートで変わる可能性があります)。音声設定画面をよく探してみてください。
- この機能を使えば、ノイズ抑制やエコー除去がどれくらい効果があるかも確認できます。
もしうまくいかない場合は?
- 声が聞こえない、相手に届かない:
- 「音声入力デバイス」「音声出力デバイス」で、使いたいマイクとスピーカー/ヘッドセットが正しく選ばれているか、もう一度確認しましょう。
- PC側の音声設定で、マイクやスピーカーがミュートになっていないか、Discordがマイクへのアクセスを許可されているか確認しましょう。
- ノイズがひどい:
- ノイズ抑制(特にKrisp)をオンにしているか確認しましょう。
- 音声検出モードを使っている場合は、PTTに切り替えるか、入力感度を調整してみましょう。
- マイク自体の問題(性能、設置場所、故障など)も考えられます。
まとめ
Discordの音声設定は、ゲームVCを快適に楽しむための土台です。特に「音声入力/出力デバイス」「入力モード(音声検出/PTT)」「ノイズ抑制」の3つは非常に重要です。
最初はいろいろな項目があって難しく感じるかもしれませんが、この記事で解説した基本的な部分(デバイス選択、入力モード、ノイズ抑制)を中心に設定してみてください。
設定が終わったら、必ずマイクテストや友達との通話で実際に声がどう聞こえるか確認することが大切です。もし困ったことが起きても、一つずつ設定を見直せば、きっと解決できます。
このガイドが、あなたのゲームVCライフをより快適にする手助けになれば幸いです。頑張ってください!